「メリさん家」、再び

 
ちょっと書くのが遅くなってしまいましたが…..
先日広島に出張する機会があり、久しぶりに「メリさん家」に行って来ました。
 
「メリさん家」というのはどういう場所か? 一言でいえば、広島のユニークな中華料理屋さんです。
初めて訪れたときの感想を以前書いたことがあるので、もし興味があれば読んでみてください。
 
お店の方は相変わらずで(笑)。でもやっぱり美味しかったです。
 
僕は「食の未来」を書いて改めて思ったのですが、
「ご馳走としての美味しさ」と「日常食としての美味しさ」は別モノだと思うんですよ。
言葉で表現しようとすると同じ「美味しい」ということになっちゃうというだけで….。
 
「ご馳走の美味しさ」というのはとても分かりやすい。
たいていの場合は普段は口にしないような高価な食材を使ったりする訳で….。
だからご馳走というのは豪華で高級、手間隙かけていい素材を使えば美味しくなる確率も高い。
(高級な素材を使ったからと言って、必ずしも美味しくなるわけじゃありませんけど)
でもこういうのはクリスマスケーキのようなもので、毎日食べ続けられる(=サステイナブル)じゃない。
 
一方、毎日でも食べたくなる、ホッとするような料理の美味しさというのは、ご馳走とは別種のものです。
食べる人の健康と、何よりも美味しいものを食べさせたいという想い。
ごくありふれた、安価な食材かもしれない。
派手なインパクトはないけど、絶妙なバランス。
こういう料理は高級ではないけど、料理の本質として「ご馳走」に引けをとるものではありません。
 
美味しいことと手間を掛けることは別次元の話。
だからこういう料理はいい意味での手抜きはどんどんしてもいい。
お母さんの料理と同じです。
値段が高くて気軽に食べられなければ何の意味も無いんですから。
 
前にも書きましたが「高級」と「一流」は別です。 
「高級ではないけど一流である」という世界があります。
(逆に高級だけど一流ではないモノもたくさんあります)
 
久しぶりに「メリさんの家」の料理を食べられて良かったな。
 
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