私が「サスティナビリティ」に拘る理由

皆さんはご存知ですか?
・携帯電話って世界ではもう35億台も普及しています。インドでは直近5ヶ月で1億台増えました。
・去年1年間(09年)で中国のインターネット利用者は1億2000万人も増えています。
 
・昨年中国の自動車の新車販売台数は1300万台。世界でダントツのNo.1になりました。
 でも中国には13億人もいる。=100人にたった1台増えただけです。
 
Q. 中国人やインド人は車が嫌いなのか?
→ No。欲しいのは同じ。今まで買えなかっただけ。
 
Q. では、これからも買えないのか? 
→No。平均所得が伸びている上、価格も一ケタ下がった。
  インドの国産車「NANO」は20万円台。中国も半分以上が50万円以下。
  自分達で作れるようになったから。今までとは状況が違うんです。
 
 
自動車の普及度は、米国は100人あたり80台、日本は60台。EU主要国は70台
それに対して、中国は’09年末でたった5台。インドは2台
 
インドと中国の2カ国だけで人口25億人。しかもまだまだ増えます。
需要だけストレートに考えれば、中国とインドだけで年間・最低1億台は必要になるでしょう。
(今は世界全体で年間6000万台。大半を10億人の先進国が使ってます)
それを「自動車」と呼ぶかは業界の都合。サステイナビリティの観点ではどうでもいい話。
 
 
皆さん考えてみてください。
こんなにたくさん作れるほど材料があると思いますか?
モノが普及すれば、それに対応して買い替え需要のベースも大きくなります。
石油であれ電気であれ、自動車が増えればその分必要なエネルギーも増えます。
携帯電話にしてもEVにしても、普及した分だけ膨大な電池がずーと必要です。
 
 
人口はわずか60年で3倍近く増えている。
その上、グローバル化で一握りの先進国→全世界が一斉に「消費」に走っているのです。
冷静に考えてみれば、足りるワケが無いんです。(–)
 
使い続ける一方なら、資源はいつかは枯渇します。
だから資源国が「大事に守ろう」と思うのは当然です。
  
私が「未来予測レポート2010-2025」で「サスティナビリティ」をテーマに選んだのはこういう理由からです。
 
お金さえ出せば、資源や食料、エネルギーが好きなだけ買える時代は終わりを迎えます
それはあらゆる産業、特に「モノづくり」に大転換を迫るということを意味します。
 
この重大さについて、皆さんにもぜひ考えて欲しいと思います。
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