性能か? 感性か?

 
最近、マクラーレンの高級ベビーカーがバカ売れしているらしい。
一昨年から昨年にかけて7倍。今年はそらにその2倍の売れ行きとのことだ。
 
「マクラーレン」というのは、F1でも有名なあの「マクラーレン」だ。
フレームの耐久性やら、材質の違いやら、そういう「拘り」がパパの心を刺激したらしい。
共働きが増えて団塊世代はユニセックス化、男性が子育てに直接携わるケースが増えた。
 
トレンドの読み、商品コンセプト、プライシング(価格設定)、ターゲット設定….。
見事なマーケティング戦略だなぁ…と感心した。
 
同じベビーカーを売るのでも、ターゲットの違いで戦略が変わる。
消費ターゲットとして、男性と女性の違いをよく掴んでいる例だと思う。
 
 
自動車やコンピューター、AV機器や時計など、「機械モノ」は男性が好む代表だろう。
男は性能などで違いを語れるもの、うん蓄や拘りがあるものを好む傾向がある。
ゴルフなんかも同じ。
クラブの材質やコース設計など、「微を語れる」奥深さが魅力のひとつになっている。
 
男性には「部分」が響く。
数値などで説明で「分かるもの」を重視する傾向が強い。
 
 
一方の女性が好きなものといえば、ファッションや美容、食などが代表的だ。
総体として、「いい/悪い」「好き/嫌い」「うまい/マズイ」など評価が決まるものが多い。
 
女性には「全体」が響く。
自分が「感じたもの」を重視する傾向が強い。
 
このような違いはユーザーテストなどをやると改めて感じる。
女性はプロセスなどお構いなし。
感覚でバッサリと評価するので、容赦が無い。
 
 
この違いは、男性は本能的に「強さ」を、女性は「美しさ」を求めているところから来ているのだろう。
そういう日常が訓練になって、男性はより論理的に、女性は感覚が鋭くなっていくだと思う。
 
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