自動車業界の再々編

 
「ごく近い将来、自動車業界で再び大きな再編が始まる」
 
その予測が徐々に「確信」に変わりつつある。
いろいろな会社の動きをみていると、改めてそう感じる。
 

既に世界市場では自動車メーカーの整理・淘汰が進んでいる。
米国ビック3が沈む一方、トヨタなど日本勢の強さが際立っている。
 
日本メーカーは世界での勝利を確信しているようだけど、本当にそうなんだろうか?
 
第2ラウンドは環境技術を軸とする再編だと言われているが、そんなぬるい話じゃない。
環境のもっと先にあるもの、その本質に目を向けるべきだ。
 
  
日本が「モノづくり」の勝利に浮かれていた頃、米国はソフトとネットワーク技術で遥か先を行っていた。
 
世界を席捲していると思っていたパソコンでは、いつの間にかデルに太刀打ちできる企業は無くなっていた。
世界トップだと思っていた携帯電話は、いつの間にかノキアとモトローラーに抜かれていた。
フラットパネルディスプレイでは、いつの間にか韓国との一騎打ちになって劣勢になった。
 
…..危ないのは今だ。
 
 
自動車ビジネスは単なる「モノ売り」。ビジネスモデルは古いままだ。
規模が大きいから利益額こそ大きいけど、利益率では20世紀ビジネスの域を出ない。
 
中味は既にメカニクス(機械)からエレクロニクス(電機)へと変わりつつある。
ハードではなく、ソフト/サービスで勝負する時代に突入しつつある。
さらに2-3年もすればネットワークが繋がる。
 
 
ネットワークによって、職場も家庭も一変した。
携帯電話というネットワークで、個人のライフスタイルも一変した。 
 
車がネットワークに繋がるのはもう目前。
本当の変化はこれからなのだ。
 
 
車は単なる移動手段ではなくなってきている。
リビングルームのような「空間」の延長、ひとつの「場(Place)」として捉えるべきだ。
自動車に対する「価値観」が、この何年かの間に根底から変わるだろう。
 
エネルギーが変わり、環境対策が不可避である以上、もはや後戻りは出来ない。
これから異業種を巻き込んだ「パラダイムシフト」が必ず起こる。
 
 
トヨタにとっての次の競争相手は、たぶん自動車メーカーではない。
 
奥歯にモノが挟まったような書き方だけど….興味がある方は上記から読み取ってください。
 
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