「未来予測レポート2010-2025」本日発刊

1年ぶり以上の更新です。
執筆が終わり、ようやく社会復帰しました。
 
「未来予測レポート2010-2025」が本日発刊になりました。
未来予測レポートの全産業版を4年ぶりに全面刷新したものです。
 
エレクトロニクス、通信、金融、自動車、エネルギー、素材、食品、商社系などいろいろな分野から反響があり、「サスティナビリティ」は業種・業界を超えたテーマだというのを改めて実感しています。

 
 
今回のレポートのテーマである「サスティナビリティ」というのは、簡単に言えば
  「環境」+「資源」+「エネルギー」 
を一体のテーマとして捉えたもので「持続可能性」と呼ばれるものです。
 
COP15も始まり、「地球温暖化」への関心はますます高まっており、これが環境問題の代名詞のようにもなっています。
しかし、将来に渡って地球を持続させるためには、地球温暖化だけではなく、大気汚染や水質汚濁、ゴミ問題など「環境問題」にきちんと(=政治的意図を排して)対処していく必要がありますし、資源・エネルギーのあり方についても、併せて表裏一体のものとして考えていく必要があります。
 
特に注目しているのはインドで、これから高度成長期が始まります。
資源やエネルギー、食料水はは急に増やせませんので、枯渇という以前に増産が追いつかず需給が逼迫したり、限りある資源を守ろうと「囲い込み」が始まると予測します。
社会は「持続性」を真剣に考えるようになり、これによってビジネスのあり方やライフスタイル、ひいては産業の枠組みまで変わらざるを得ないのです。
 
そしてもう一つの変化が「ブロードバンド」です。
ブロードバンドは既に広く浸透しつつあるイメージがありますが、革命はまだ始まったばかりです。
携帯電話は未だナローバンドですし、デジタルテレビはやっと普及し始めたばかり。自動車は未だほとんどがスタンドアローンのままです。
WiMAXや4Gといった無線ブロードバンドの普及によって、これからブロードバンドの時代が本格的に始まります。
ブロードバンドが社会の「前提」となることで、いろいろな産業変わっていくでしょう。
 
「サスティナビリティ」と「ブロードバンド」は、どちらも歴史的な変化です。
これらは一見無関係に見えますが、時を同じくして起こった「運命の出会い」と言えるものです。
 
「サスティナビリティ」というのは、別な表現で言えば「物理的な制約や限界」ということ。そしてブロードバンドは「サービス」への流れ。
SaaSだけでなくHaaS(Hardware as a Service)などに代表されるように、ブロードバンドはビジネスのサービス化を加速するでしょう。
この2つは「表裏一体」で世の中を変えていく、と私は考えています。 
 
環境問題だけで大きなテーマなのに、そこに資源問題やエネルギー問題をカバーするのはホントにしんどいです。
さらにブロードバンドの領域までカバーしなければ、「新しい世の中」を見通せないのですから、先行きか不透明になるのは当然です。
 
それで出来たのが450Pというちょっと見ないサイズのレポートです。(写真参照)
あまり見たこと無いサイズで、僕も昨日実物を見てビックリしました。

今回のレポートは構想から8ヶ月、執筆だけで約5月掛かりました。

書いていて今度こそ死ぬかと思いました。(笑) 
 
全体を見ると分厚いのですが、中味の一つ一つは例えば1つの国は1頁、ワンテーマ2-3頁と「世の中」をぎゅっと凝縮したものです。
無駄に量を増やしたのではなく、読んで頂ければこれでも全然薄いことを実感していただけると思います。
 
「未来予測レポート」の目的の一つは、(戦略立案のために)「広い世界に視野を拓くこと」です。
31.5万円といつもながら決して安くはありませんが、先行きが見えない今の状況を打破するきっtかけになればそれだけの価値があると思います。
 
できるだけ多くの方に人に読んで頂いて今起こりつつある変化に"気づいて"欲しいと願っています。
関係部門やお近くで関心のありそうな方に「未来予測レポート」をご案内を頂けると嬉しいです。
 
 

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