企画する人が足りない…

東京ではリストラ、地方では失業率の高さが叫ばれているのに、地方企業の経営者は「人材不足」を嘆く人が多い。一見矛盾しているような話だが、なぜこんなことが起こるのだろう?
 
ここで言う「人材」とは単なる「人手」の話じゃない。
自ら考えて創造的に考えて、自分で動ける人間だ。
ある方針に沿って自分で考えて企画の細部を練り、必要な資金や人材を手当てし、自らの力でそれを遂行していく。
何か新しいことを始めようとする時、必ずこういう企画(プランニング)をやれる人間が必要になる。この部分が地方では圧倒的に不足している。
上から押し付けられたことにはやる気も生まれない。だから「創造」は「情熱」と言う言葉に置き換えてもいい。
 
これまで日本では、上から言われたとおりに忠実にやることが美徳とされてきた。
それは特に東京-地方という図式の中では色濃く、東京本社が決めた指示に地方が従う、中央政府が決めた政策を地方自治体が遂行する、という関係が続いてきた。
その結果、特に地方では「指示待ち型」の人間がメチャクチャ増えてしまった。
 
学校教育もまた、戦後50年に渡って「とにかく上(先生)の指示に従いなさい」「間違えないように」「みんな同じように」ということでやってきた。
いわばシステマチックに指示待ち型の人を大量生産しちゃった訳だ。
最近は教育もあり方も徐々に見直されつつあるけど、このツケは本当に重い。
 
日本はお金はある。技術もあるし人もいる。
足りないのは自分で考える力だ。
上から押し付けられたことにはやる気も生まれない。
 
逆に地方は東京と比べると信じられないほど競争が少ないので、
ちょっとした才覚があればすぐに世に出られるチャンスがある。
これからはやる気のある人には天国、何かにすがりたい人には最悪の時代になるだろう。
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