セルフラーニング

 
ここ数日、「自立」というテーマが頭から離れない。
 
「自立する」って、結局どういうことだろう?
なんとなく意味は分かっても、今まで「これだ!」と言えるスッキリした言葉が見つからなかった。
 
 
週末、鳥取県のある会合に出ていた。
そこでセルフラーニングを推奨されている平井先生のお話を聞いて「なるほど….」と思った。
平井先生は「らくだ」式というユニークな教育を実践されている。
 
簡単にいうと、小学生レベルの計算問題などをステップbyステップで解いていく、というプログラムだ。
小学生の簡単な計算問題を、中学生も大人も一生懸命に解いていく。
大人でも小学校の問題が解けない…という人は多いそうで、実際やってみると結構大変だ。
レベルアップした時、自分でよ~く考えれば解けるように難易度が設定されているのがミソらしい。
 
平井先生によると、「算数ができるようになる」ことは目的ではないそうだ。
自分で考えて、問題を見つけて、そして解決する。
自力で壁を乗り越えていく喜びを体験することで、「セルフラーニング」の習慣を身につけていく、というのが狙いだそうだ。
確かに、自分で問題を解決していく、というのは全てに共通することだもんなぁ…。
 
 
今の仕事をしていて、「セルフラーニング」ができる人材が本当に少ないなぁ…と改めて思う。
何かしようと思うと1から10まで指示待ち、問題があればそこで止まって「やらない/できない理由」にしてまう。
自分でいろいろ調べて、自力で問題を解決しようとはしない。
 
「やったことが無いから」「そんなの習っていないから」
だから「できない」という。
 
リスクを取りたくないのか、面倒くさいのか….。
サラリーマンの8割はこのタイプだ。
 
 
でも現実の仕事は初めての事だらけ。
「やり方がわかる」ということは「マニュアルができる」ってことで、「アンタの代わりもいる」ってことだ。
既に誰かがやったことのある仕事なんて価値は低いのに、ほとんどの人がそこに気付かない。
オペレーション(遂行)がどんなにうまくなったところで、クリエイティブ(創造力)が無ければいつか仕事を失うことに気づかない。
 
新しいビジネスを始める時、決まって出てくるのは「新しい事を任せられる人材がいない」という話。
見渡せば指示ナシでは動けない人ばかり。
「セルフラーニング」できるような自立した人がいないことに初めて気づき、経営者は嘆く。
 
自立した人を定義するとすれば、「自分で考えて問題を解決ながら、行動する人」なのだと思う。
 
これからの時代は、人口が減ったり….と環境が大きく変わる。
きっと初めてのことだらけの時代になるだろう。
だから「セルフラーニング」が大切で、意識して自立した人を育てていく必要があると思う。
 
 
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